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執筆者の写真japanyouthplatform

COP25現地視察に行きました!!(7)〜 日本ユースの参加者からの声Vol.2〜



今回は12月11日水曜日の午後、各国代表が会議をしている会場外で行われたアクションについて書こうと思います。しかし誰がこのアクションを計画したのか等詳しいことは知らないので、私が見聞きした内容を書こうと思います。


このアクションは内密に計画され実行されたものです。

このアクションについての情報は、互いに信頼している者同士で情報が回され、最終的には300人以上の人がこのアクションに参加しました。

私はNPO職員の知人から情報を頂きこのアクションに参加しました。ですので、私は誰がどのような意図でこのアクションを計画したのか等詳しいことは知りません。


聞いていた情報では、参加者が音が出せるもの(水筒とか叩いて音の出るもの)を持ち寄り、少しずつ音を出していき最終的には大きな音にするというもので、全体的な内容としては歌を歌うなどの平和的なアクションを行い、先住民と女性の権利を中心に会議に参加している各国代表部に直接声を届けようという目的で計画されたということです。


しかしながらアクションの最終結果としては、数えきれないほど多くの人がCOPの会場から外へ強制的に締め出されてしまうというものでした。


一体どこからこのアクションが過激的なものになったのか詳しいことはよくわかりませんが引き金となったであろうこととして、一部の人々がバナーを広げ(そのバナーに何が書いてあったのかは見えませんでした)そのバナーを警備員の方が取り上げようとして奪い合いになり、かつ、かなり過激な内容のコールをしたことが挙げられると思います。


アクション開始前から進みたい方向には簡単に動けないほどに多くの人が集まり、誰かの口笛でアクションが始まった時には完全に身動きが取れないほどに人が密集していました。


そのことにより、会議が行われている会場入り口にいた警備員の方々と押し合いになり、誰の指示も全く通らない状況になっていました。


後ろに下がれという指示が警備員の方々から出ていましたが大きなカメラを抱えたメディアを含め身動きが取れない状態にあり、全く指示に従えていませんでした。


かつ一部の人々が床に座り込みを始めたことにより、警備員の方々との対立が激しくなっていったように思います。

過激なことや、警備員の方と揉めるなどした場合、COP会場内に入るために必要な名札のようなものを強制的に取られる(COP会場内に入る権利を失う)ということで、アクションが過激になるに従い皆首から下げていた名札を服の中へ仕舞ったり名札の部分のみを外して隠していました。


(会場内でのアクションの様子)


私は強制的に会場外へ出された集団には属しておらず、どのようにして彼らが警備員の方々に囲われて会場外に出されたのかはわかりませんが、かなり過激なアクションをしていた人々を中心に出されたようです。


一度外へ出された人が中へ戻ることは許されませんでしたが、中にいる人が外へ出ることはできるようだったので、私は他のNPOの方と一緒に自主的に外へ出ました。

外へ出された後も、一部の人々はコールやアクションを続けていました。


COP会場へ出入りする際には名札についているバーコードを読み取ってもらいます。しかし強制的に会場外へ出された場合、COP会場から出たという記録が残らないため、再びCOP会場へ戻ることはできません。


また警備員の方に名札を取られた場合も同様に会場へ戻ることはできません。ですので先住民の方を中心に自分のCOP参加という権利剥奪をかけてでもアクションを行っていたことがここから分かります。


このアクションは今までで一番多くの人が強制的もしくは自主的に会場外へ出されたそうです。そのことからCOPへある程度の影響を与えることができたのではないでしょうか。


外に出された後は警察の指示に従いCOP会場外を歩き入口まで戻ってきましたが、再入場はできないのでそのまま強制的に返されました。


その後、このアクションにより外へ出された人々をどうするのかについて国連側と話し合いがなされたようで、私を含めほぼ全ての人が次の日にはCOPへ再び入ることができました。


このアクションが成功だったのか失敗だったのか私には分かりません。オブザーバーである私達の声を会議の場へ届け反映させることはとても難しいと感じました。

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